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障害者と市民のふれあいカフェ カフェ・ラポール

更新日:2019年1月13日



みなさんは北九州市立中央図書館を利用したことがあるだろうか。映画「図書館戦争」でロケ地となったことでも有名だ。地域の人に利用される図書館に、一昨年(平成28年)、新たにカフェ・ラポールという障害者支援を行うカフェが併設された。このカフェ・ラポールはすでに西南女学院大学の裏手に小倉店、戸畑区役所横のふれあいの里とばた2階に戸畑店を開店している。このカフェはNPO法人障害者支援要(かなめ)会が運営している。


代表の江田久美子さんは自分の子どもがダウン症であることをきっかけに、福祉の勉強をするため、専業主婦をしながら西南女学院大学の福祉科に編入した。障害者支援を行うことが結果として自分の子供のためになると考えたそうだ。江田さんを筆頭に、要会は福祉学科の卒業生たちが中心となって障害者の自立支援に取り組んでいる。日常的に利用でき、障害者が市民と直接触れ合える場を考えたときにカフェという決断に至った。また、カフェ・ラポールでは障害者と健常者が互いにコミュニケーションを取り合いながら働ける環境づくりに努めている。そして、北九州市は福祉政策に力を入れていることから、市、学校、企業からも支援を受けやすいこともあり、北九州の地で始めることを決めたそうだ。





江田さんはもともと栄養科を卒業しており、2週間ごとに変わるランチメニューは自ら考案する。カフェはゆったりとした空気が流れており、お客はそれぞれお店にある本を読んだり、勉強をしたり、会話を楽しんでいる。


ランチメニューはワンプレートにご飯とスープがついて500円とお手軽な値段となっている。他にもパスタなどがあり、ランチ時には多くのお客さんで賑う。また、レジの横にはショーケースに入ったスイーツも並んでいる。食事以外にもコーヒーや、自家栽培した野菜を使った野菜ジュースやフルーツジュースなども販売されている。美味しく、価格が安いこともあり、リピーターも多い。





要会では、カフェだけでなく、毎年12月には西南女学院大学構内でトーンチャイムの演奏会なども行っている。そのほかにも地域のお祭りに積極的に参加するなど、地域との関わりを積極的にとっている。図書館内カフェでは10月に創立記念としてドリンクサービスなどを行う予定だ。ぜひ一度訪れて、おいしい料理を楽しみながらゆったりとした時間を過ごしてみてはどうだろう。


■NPO法人障害者支援要会 カフェ・ラポール中央図書館■ URL:http://npo-kaname.com/ 福岡県北九州市小倉北区城内4-1 中央図書館内 TEL/FAX 093-582-1940 営業日 中央図書館開館日 営業時間 午前10時~午後5時


記事:北九州市立大学 三浦望・藏元佑衣

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