門司港の西海岸で毎月2回定期的に夜景観賞クルーズが運航している。
北九州夜景観賞クルーズを行うきっかけとなったのが1990年11月に行われた「全国工場サミット」である。遊覧船の関係で北九州市と深い関わりがあったことから関門汽船株式会社に「全国工場サミット」の情報が伝わってきた。関門汽船株式会社の馬場満喜男さんは、市役所の担当者から夜景クルーズが全国的に注目されつつあることを聞いていたこともあり、サミットへの参加=夜景クルーズ事業の開始を期待されていると感じたという。「異例の事業に携わることからサミットに参加するかどうかとても迷った。しかし、北九州市のことを想い、少しでも地域貢献になればとの思いで参加することを決意した」という。
思い切って始めた事業だが、開始後は市政だよりに載せてもらったりテレビ番組など多くのメディアに取り上げられるなど北九州市の全面的なバックアップを得ることができ、順調に進んでいる。最初のクルーズへの参加者は17人だったが、次には50人に増えた。メディアに取り上げられた効果もあり参加者は徐々に増えていった。収支的には60人の参加者が必要だというが、2015年度の上半期には毎回90人近い参加者いるという。30代と60代の年齢層に人気があり、北九州市内からの参加者が多いものの、東京や新潟、沖縄からはるばる来る方もいるという。
これからの工場夜景クルーズについて馬場さんは、「ビアガーデンとコラボしたリ北九州芸術劇場とコラボするなどさまざまな可能性を広げていきたい」と抱負を語っていた。
北九州夜景観賞クルーズへのお問い合わせは下記まで
関門汽船株式会社
北九州市門司区西海岸1-4-1(マリンゲート門司)
TEL.093‐331-0222
記事:北九州市立大学 藤森加那子
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