2016年1月20日(水)、今年初めてのハロハロカフェが北九州市立大学4号館で開催された。今季一番の寒さの中、朝早くから子どもたちの元気な声が聞こえた。
一人ぼっちのママをなくしたいという強い思いから始まったハロハロカフェは、主に第1・3・5水曜日の10時半から14時まで開所されている。場所は北九州市立大学北方キャンパス。大学生のボランティアも参加し、子ども連れのママだけでなく、妊婦さんや学生にのびのびとした時間を過ごせる居場所を提供している。何かを「する」というより「いる」場所というコンセプトだ。参加費は運営協力費「ハロハロの素」として、大人1回100円、学生は無料で気軽に参加できる。子どもたちが自由に遊べるおもちゃや絵本が数多く揃っているのが魅力の一つだ。室内だけでなく、月に一回は、NPO法人「北九州子育ち・親育ちエンパワメントセンターBee」主催のミニプレーパークが開催されており、大学の中庭で外遊びを楽しんでいる。
2000年6月「乳幼児子育てネットワーク・ひまわり」が誰でも集まれるフリースペースとして「ハロハロ」をスタート。同団体は、98年に設立され、子どもを真ん中にして親も専門家も子どもに関わる全ての人たちが、知恵を出し合い語り合うことで、人の輪を広げ誰もが学び・支え・力づけあう関係や環境を創造していくための、ヒューマンネットワークである。2006年北九州市立大学へ拠点を移し、「ハロハロカフェ」としてリ・スタート。開所して16年、ママたちがこの居場所を引き継いできた。
三児の母でもある「乳幼児子育てネットワーク・ひまわり」代表の新藤里恵さんは「子育てをしていて、家に引きこもりがちな人にも是非来てほしい。息抜きだけでなく先輩ママさんの話や相談もできるので、躊躇せず一歩を踏み出してほしい。」と語る。この日の午前中は数組の参加だったが、人気の高いイベント時には大人・子ども合わせて100人近くの参加があるという。「どうしてもイベントの日に人が集中してしまい、それ以外の日との訪問数の差が激しくなっている」という課題もあるそうだが、参加が少ない日はのんびりと広いスペースで過ごせるという利点もあるようだった。
参加していたママは「最初はドキドキして参加したけど、ママ同士も話しやすくスタッフも優しいので、とても居心地の良い場所となっている。家にこもっていると自分対子どもだけで煮詰まってしまうから、とても有り難い。」と話す。
「いつまでもこのままほっとする場としてのハロハロカフェを維持していきたい。そのためにも、もっと新しいママにも来てもらってこの活動を受け継いでもらいたい。またより多くの学生や地域の方にも気軽に寄れるような場所にしていきたい。」と新藤さんは言う。
2月にはアカペラ、3月にはひな祭りのイベントを実施予定である。
子どもだけでなく大人も楽しめるイベントとなりそうだ。
多世代交流スペース『ハロハロカフェ』
・開催場所:北九州市立大学北方キャンパス 4号館2階201号室
・開催日時:第1・3・5水曜日 10時半〜14時(下記ウェブサイトでお確かめください)
・利用料金:100円(運営協力費)
・ウェブサイト:http://hi-ma.net/harocafe/
・問い合わせ:himawari@hima.qee.jp
記事:北九州市立大学 西まりな・大石早和
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